「やっぱり蹴ったんじゃん。 オレが藍より先に主任になるっておかしいなって思ってたんだよ」





見事に出世した。






「大貴の方が人望あるし、ワタシ、シゴト量増えるの嫌し。 蹴ったってゆーか、『大貴の方がより良いですよ』って部長に言ったら、あっさり大貴になっただけ。 部長もそこまでワタシを押してたワケじゃないから」






「・・・・・・・藍、シゴト大好きじゃん」






「ワタシは大貴より早く帰って夕飯作りたいし・・・・・・・・・子作りもしたい」






だから、あんまり重労働はしたくない。






チラっと大貴を見ると






大貴が耳を赤くさせて笑った。






「・・・・・・・じゃあ、今日はスゲェ頑張って早めにシゴト終わらせるから、美味しいゴハン作って待っててよ。 モリモリ食って、体力つけて・・・・・・・・・・・励みますか!!?」


















いつか、ワタシたちの愛くるしい悪党に恵まれますように。




































善人ヲ装ウ、正直ナ悪党。









完。