リビングを出ていった響の背中を見て思わずその場にしゃがみこんだ。 期待した自分が恥ずかしい。 響を欲情させられない自分の色気のなさが悔しい。 「もぉ…やだぁ……」 ポツリとこぼれた一人言。 もっと、痩せなきゃ。 こんなじゃ、堂々と結婚できない…… すぐに捨てられる…… 「あ……」 そうか。 あの、大学の後輩…… 私に飽きたらあの子が次の彼女になるのか…… 「いたっ」 いつものように目を擦るとキラキラ輝く指輪が当たった。