「よしっ」



こうなったら確認するしかない!



起き上がってリビングに向かう。



深夜のバラエティー番組を真顔で見つめる響がソファーに座っていた。



「………………」



名前、呼ばないでどうやって呼んだらいいの?



考え込んでたら響が先に声をあげた。



「どうかした?寝れない?」



「……うん」



響の隣に腰かけた。



「なんか、違うにおいがして……」



「なにが?」



「ベッド……においが違うの……」



「なにと?」



「ひ……」



呼んじゃだめだよ。