響の部屋に置きっぱなしだったコンコルドで髪の毛をざっと纏めてソファーから立ち上がった。
「なにか冷蔵庫にある?」
「なんでもあるよ、と言いたいところなんですけども……」
冷蔵庫を開けてみれば中はすっからかん。
「…………今まで何食べてきたの?」
「…………茹でるだけの麺を……」
「料理、だめだったっけ?」
友姫ちゃんと晩ごはん食べてきて響の部屋覗いたときは食べた形跡があったのに。
「さっぱりです」
しょぼんと肩を落とす響の前を素通りしてフライパンを覗いてみれば何かが底にこびりつてて。
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