「そっちがいいな」 響の視線の先にある左手を差し出すと満足げに笑った。 「今度、舞依の家に挨拶行かなきゃ」 「私も。連れてってね」 「もちろん」 左手を高く挙げて付けたばっかりのキラキラ輝く指輪を見つめる。 あー……私今までで一番幸せかもしれない。 「いつ、引っ越すの?」 「いつでもいいけどこの部屋は今月中」 「引っ越し業者さんにお願いするとお金かかるから私が少しずつ荷物運ぶよ」 「変なとこでけちくさいよな」 「うるさいなぁ」