「あっつ!」 心がポカポカ、なんて陽気なもんじゃない。 外は猛暑。 でもなんでだろうね、このムシムシした暑さも気にならないよ。 「ふふふっ……」 響、どんな顔して考えてくれたのかな。 ちゃんと、好きって伝えよう……。 だって好きなんだもん。 響以外を、考えるなんてできなくなってた。 私はいつから響にこんなにも はまってたんだろう。 「お待たせしましたー、帰りますよー」 「遅いよー、女性を外で待たせるなんて」 「すいませんでした」