「あっ!あの箱に入れるもの、私に貢がせるつもりで……」 「もー、恥ずかしいから喋るな」 響も苦笑いの私の想像力。 いったい何を買わされるのか、ハラハラしながら店員さんの言葉を待つ。 「峰岸様、こちらでよろしいでしょうか」 「あ、はい、OKです、ありがとうございます」 OKじゃないでしょう! 響の手には店員さんから受け取った黒いトレー。 背伸びして覗き込んで見ると、綺麗な宝石がズラリと並んでいた。 ど……どれ、買わされるのかな。 チラリと響の顔をうかがう。