ずっと、聞きたかった。



「あなたは、響の……なに?」



「私は大学の後輩」



"大学の時の知り合い"



指輪選んでるとき、響、そう言ってた。



じゃあやっぱりこの女が響の……



「あなたがいるんじゃあ、気分が乗らないわ」



は?



女は私に背を向けて戻っていった。



な、なんだったの、いったい……



ガチャッ



「たっ、誕生日おめでとう……これ!誕生日プレゼント……」



ドアから出てきた響に差し出された小さな紙袋は、この間連れていかれたジュエリーショップの。