バタバタバタッ……



慌ただしい音。



ガチャッ



「舞依」



あ……響、出てきた……



「ごめん、今すぐ、帰る、から」



「ちょっ、ちょちょ待って、待ってて」



あぁ、私の私物が返されるのかな。



再び部屋の中に戻っていった髪の毛がボッサボサでジャージ姿のお世辞にもかっこいいとはいえない響。



響が出てくるのを待ってるとあの女が、現れた。



「こんにちは」



「…………こんちは」



「なんで、あなたがここにいるの?」



「響に、用事があって……あなたは?あなたは響のなに?」