「舞依~っ!ご飯だよ~!」 だんだんと階段を上ってくる芽依の足音に急いで涙を拭いた。 「わぁ、舞依の泣き顔見るのすごい久しぶり」 「うるさい」 「まぁ、あたしのおいしいご飯でも食べて元気出しなさいっ!」 「はーい」 芽依はいつも明るくて周りに元気を振りまく人だった。 私たち 顔は似てるのに、私は芽依のポジティブさは持ってなかった。 なんでも良い方向に考えられる芽依が羨ましかった。 鼻唄を歌いながら階段を降りてく芽依の後ろ姿をボンヤリ見ながらそんなことを考えていた。