「皿洗い、やっとくからいいよ」



「ん、ありがと」



響からお皿を受け取ると響はまた本とにらめっこ。



はぁ。



今日は早く帰ろ。



ここは響の部屋だからね。



カチャカチャとうるさいお皿をさっさと洗って自分の部屋に戻る。



もちろん、響は無反応で。



化粧を落としてお風呂に入ってベッドに潜り込んだ。



あとどれだけ、こんな日を過ごせばいいんだろうね。



楽に、なりたいよ。



響のご飯を作るだけじゃ、ただの家政婦かなにかだよね。



「どうしたものかなぁ」