「かわいくて、頑張ってて……なんか、応援したくなる。んで、多分その子も、俺のこと応援してくれてる」



…………………………そんな人が、いるんだね。



「同じ職場の人?」



「大学ん時の知り合い」



それはつまり、私と付き合いながら他の女の子を応援していた、と。



「何色が似合う感じの人?」



「何色?え、わかんね、俺色?」



……ただのバカだった。



「…………もうっ、知らないよ」



「あー!ごめんて!そんな怒んなよ!」



「自分で選べばいいじゃんっ!」



あの女の子にあげるんでしょ!



って、言葉が出かけた。