えぇーーー……



「舞依の手作りケーキ食べたいなぁ~」



「うん、あんまり上手くできなかったんだけどね」



「よし、早く帰ろう……あ、靴どうしよ」



「いいよ、このまま歩ける」



折れたヒールを手に持ったまま響と手をつないで帰路につく。



「転びそう」



「よろけても、転びそうになっても俺が支えてくから」



響を見上げる。



「これからずーっと、ね」



「頼りにしてます」



「任せて」



寄り添ったまま、長い道のりを歩いていくの。


二人、手をつないで。