キレイにたたんであった紙を広げてみる。 「あっ……」 婚姻届。 一瞬すぎてよくわからなかったけど……結婚。 プロポーズ、だったんだ。 足音を忍ばせてリビングに向かうと、ソファーにうつ伏せで寝転んでる響。 「ひ」 そっと、背中に触るとビクッと反応した。 「あ……ま、舞依……」 「うん」 「あの、返事、まだ、いらない、から、さ」 途切れ途切れすぎでしょ。 「真剣に答えて、ください」 「うん」 「あ、あと……」