大きな茶色いテディベアと、一回り小さい白のテディベア。



「響さ~ん?」



あれ?響いないのかな?



「ひび……」



あ。いた。



寝室?



「響、あのテディベアどうしたの?」



「あのさ」



「うん?」



「その、さ……」



響の顔を覗きこんでみる。



「けっ、」



手をぎゅっと握られ、なんかつかんだ。



「け?」



「結婚してくださいっ!」



それだけ大声で告げてダッシュで逃げていってしまった。



「……え…………?」



つかまされたのは白い紙。