わかってけど、わかってたことだけど。



「仕方ないなぁ」



わざわざ来てくれた二人に響の料理出すわけにいかないし。



それに、響のへたっぴな料理は私だけのものにしたいから。



「ねぇ響」



「ん?」



「酒癖悪くてもいいから、浮気はしないでよね」



「酒癖悪いのはお互い様。他の奴に興味がないのも、お互い様」



ニカッと笑った響。



「舞依も、酒癖の悪さ発動するのは俺の前でだけ」



「うん、約束」



リビングでテレビを見てる梨絵と絢斗くんに見えないように、そっとキッチンで唇を重ねた。