その夜、手をつないでうちを訪れた梨絵と絢斗くん。



二人とも首には真っ赤な花がたくさん咲いていて、幸せそうに微笑んだ。



「ご迷惑を、かけました」



梨絵と絢斗くんが私に頭を下げる。



そんな私の横では



「本っ当にご迷惑をおかけしました!」



響が頭を低く低く下げる。



一番の罪人は響だからね。



「じゃ、響、罪滅ぼしで夕飯作れ、腹減った」



「はい、ただいま」



そしてキッチンでは響は今度は私に頭を下げる。



「夕飯作るの、手伝ってください!」と。