俺の隣




どういうわけか、とびっきりお洒落した梨絵と、急いで支度した適当な格好で連れ出された。



しかも、絢斗くんの家の近く。



それでなんとなく理解した。



やり返したいだけなんだね、梨絵は。



しかも梨絵が入ったのは大型スーパー。



絢斗がきっといる!って。



適当にブラブラ歩いてると、隣を歩いてた梨絵が悲鳴をあげた。



「…………絢斗」



振り返って見てみると、眉間に深いシワを寄せた絢斗くんが、梨絵の腕を掴んでた。



いつになく機嫌が悪そうなご様子。