「まーいー!お願いします!」 ……響だと、思えばできる。 よし。 相手は響。相手は響。 目を瞑って梨絵の首筋にそっと近づく。 わぁ……いいにおいする…… よし。相手は響。 っ、響の首筋、こんなに柔らかくないよっ……! えぇい、いっちゃえ! 少し、噛みつくだけで跡がついた。 「ありがとう、舞依!……耳まで真っ赤になってるけど」 「だって……ま、いいや……次は?」 「次はお出かけです~♪」 準備してきまーす!って言ってる梨絵の後ろ姿を見ながら安心する。 すっかり元気じゃん。