梨絵のマンションは大学のすぐそば。 私が住んでるとこからは駅3つ。 駆け込み乗車で電車に飛び込む。 到着した駅からマンションに走ってると、見覚えのある後ろ姿。 「梨絵っ!」 その声にビクッと反応して振り返った梨絵。 いつも綺麗にしてる身なりは適当で目が真っ赤に腫れていた。 「舞依……」 「どうしたの?絢斗くんとなにがあったの?」 フラフラの梨絵を支えながら部屋に入ると、その場に崩れ落ちた。 「あたし……もうダメかも……」 「え?」