--------------- 「ただいまぁ」 今日は響が絢斗くんと飲みに行ってる。 夕飯いらないって言っててから適当に済ませちゃお。 そしてさっさと寝ちゃお。 その日、響が何時に帰ってきたのかは知らない。 金曜だからって飲みすぎだよ、って思いながら朝御飯を作り、響を起こす。 ~♪ 「ん?」 あ、私のケータイだ。 ディスプレイには『原田梨絵』。 「もしもし梨絵?久しぶりー」 電話に出てみるも、声がしない。