あ……颯太さん……



「響さん、いくつ?」



「舞依と同い年。颯太さんは?」



「俺も同い年」



あ、同い年だったんだ。



伸長も同じくらい。すごい偶然。




「響、でいいよ」



「うん、俺も颯太でいいよ」



ひとしきり話したあと、二人で双子に目を向ける。



「俺たちは荷物持ちに専念かな」



「そうかもね」



アトラクション、苦手だし。



「響ー!なにしてんのー!」



「颯ちゃんも早くーっ!」



やれやれ、と言うように颯太と顔を見合わせて双子を追った。