-----------------



「響……今日も仕事?」



「んー……わりぃ、打ち合わせ」



土曜日の朝っぱらから仕事なんて、俺だって気が重い。



「……そっかぁ、仕事頑張ってね」



悲しそうな舞依の頭に手をポンと置いて軽く玄関でキス。



「おう、行ってきます」



「行ってらっしゃーい」



あのストーカー女も俺が守り抜いたナイフの指紋ですぐに捕まり、平和に充実してた日々。



そんな日々がぶっ壊されたのはそれから数時間後。