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ゴン!とテーブルになにか硬いものが当たる音。



恐る恐る横を向くと案の定、酔った舞依。



「あーあー、潰れちゃった?」



俺の正面に座る川崎さんも、隣で机に突っ伏してしまってる奥さんを呆れ顔で見つめる。



「千尋も潰れたみたいだ……千尋と飲み比べなんて、舞依ちゃん度胸あるなぁ」



千尋、大丈夫?と声をかける川崎さんに対して俺は舞依に声をかけない。



……かけられない。



「舞依ちゃんはいいの?」



「起こすと暴走するんで、帰ってから暴走させます」