「それって、もしかして響に迷惑かけたり、した?」



「うーん……迷惑ではないかな、嬉しい事故みたいな」



なっ、なにしてるんだ、酔った私は……



「ごめん……今度そうなったら けちょんけちょんにしといて」



「再起不能なまでに?」



「うん、もう活動停止するくらい」



「わかりましたー」



響はおしぼりで手を拭いてメニューを見はじめた。



「ごめんごめん」



再び入ってきた川崎さん。



「千尋先輩はどうしたんですか?」



「ごめん……完全復活しちゃったみたい」