「なにー?少しくらい教えてやってもいいじゃない!舞依ちゃんの社内人気を!」



「全然人気なんかありませんてば!」



慌てて千尋先輩の口を塞ごうとするけどテーブルを挟んで向かいに座る千尋先輩の口まで手が届かない。



「聡太郎も教えてあげてよ!舞依ちゃんの男性社員からの評価をっ!」



「千尋、まさかもう酔ってんの?」



「私がこんなちょっとで酔っぱらうわけないでしょーがっ!」



あ、酔ってる……



酔ってる千尋先輩、見るの初めてだ……



「……響くん、舞依ちゃんも、ごめんね」



「いえ」