きっと走ってきてくれたんだなって。 「では改めて、はじめまして響くん!」 千尋先輩が突然大声をあげた。 「……は、はじめまして、峰岸響です」 「私は舞依ちゃんの先輩!川崎千尋です!そしてこっちは旦那様っ」 きゃっ、なんて言いながら川崎さんの腕にくっつく。 「川崎聡太郎です」 川崎さん、聡太郎って言うんだ、初めて聞いたかも。 「あっ、夫婦だったんですか、あ、なんだ」 なんか一人で納得してる響に川崎さんが優しく言う。 「俺が舞依ちゃんになんかすると思って焦ったんだ?」