「私なんかより全然比べ物にならないくらい強いんだよねぇ~」 「えっ」 千尋先輩と比べ物にならないくらい強い? 呑兵衛以上ってこと…… 「日本酒お持ちいたしました」 「さーて飲むわよ~♪」 「舞依っ」 あ、響の声。 「響!」 「ごめん遅くなった、って……」 「遅いわよ響くん!」 個室になってる居酒屋の部屋の入り口で仁王立ちして響を見下ろす千尋先輩。 「あ、はい……すいません」 「千尋やめときな、怖がってるよ」