「っ……!」



病室から出てきた先生に駆け寄った。



「響は大丈夫ですかっ?」



「刃が臓器に傷をつけることもありませんでしたし、傷は思ったより全然浅いので全く心配ございません」



白衣の先生が笑いながら言った。



「……よかっ、たぁ…………」



「もう目を覚まされていますよ」



「本当に?」



「会いに行ってください」



「はいっ!」



歩いていった先生に頭を下げて病室に飛び込んだ。



「…………起きてる?」



窓のほうを向いて寝てる響に声をかける。