脇腹を押さえる手をそっと握ってどかしてみるとジワリジワリと赤く染まってる。
「ひゃっ……!」
なっ、……ナイフ、刺さってる……
「だっ、大丈夫?今抜くから……」
ナイフに手を伸ばした。
「触るな!」
ビクッ。
「え、でも……」
「これにっ……あの女の、指紋が残ってる……から、触んな……」
「きゅ、救急車っ、呼ばなきゃ……」
フーフーと辛そうに息を繰り返す響。
「いいっ……そんなこと、いいから……こっち、こっち」
響……
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