俺の隣




千尋先輩はハイペースで呑んでたのにまだピンピンしてる。



「二人っきりになっちゃったね」



「そうですね」



部内でも上のほうの千尋先輩と二人っきりで呑むなんて初めて。



失礼のないようにある程度お酒控えといてよかった。



「舞依ちゃん彼氏は?」



「……います、けど」



「なーんだ、いるんだー」



「え?」



正面に座る千尋先輩は頬杖つきながらため息を漏らす。



「やーっぱりいるよねー…」



「なんですか?」



「いや、実はね……」