「スカーフ持ってくるべきでした」 「あははっ、舞依ちゃん、それ なりきりすぎ」 「じゃじゃーん!なんとなんとあたし今日ストール巻いてまーす」 「馨、あんたのせいで時間ギリギリなんだから一発芸してる暇なんてないのよ」 「………………はーい」 新幹線に乗って、向かうは地方の工場。 先輩たちに着いていくだけのような工場視察はあっという間に終わる。 夜はもちろん呑み比べに連れてかれた。 「んーーー……」 真っ先に酔い潰れたのは美幸先輩、続いて馨先輩。