「工場視察?」
ホットプレートの上のお好み焼きをひっくり返した響が声をあげる。
「うん、先輩たちと地方の工場視察」
「それって地方に飛ばされたんじゃ……」
「三日間で帰ってくるよ」
「その三日間で飢え死にしなきゃいいけど」
「なんかご飯作っておくよ」
私のいる開発部は人員が少ないから同期っていない。
もちん開発部を出れば同期はたくさんいるけど。
しかも開発部は女性ばかりだから女子大出身の私には居心地のいい部署。
その中の精鋭部隊になぜか選ばれてしまった私。
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