「そんなわけないよ!もう元気元気!」



気づけ鈍感。



私は響にどう思われてるのかが怖いんだよ。



「じゃあさ……もう少し頑張ってもらってもいいか?」



「え?」



「あんまり、こうゆうこと言いたくないタイプなんだけど……」



目、そらされた!



そんなに言いにくいこと言うの?



「俺、すっごい楽しみにしてたんだよね、舞依とデートだー、って」



空いてる手の甲で口を隠しながら響が言う。



「だから、その……まだ、帰りたく、ない」



確信犯だ!