でも、これ……自然と破れた、って感じじゃない。
誰かにやられたんだ。
一体誰がこんなことを……
無意識のうちに繋がれた響の手を強く握りしめてしまう。
「…………帰るか」
「え?」
「無理、しなくていい」
……わかってたんだ。
「ひ、久しぶりのデートなんだよ?まだ帰りたくないよ」
響の手、触れてたい。
大丈夫、って言って。
「…………そうか?」
え?
まだ帰りたくない、に対しての"そうか?"?
どうしよう。
心が折れそうだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…