フンっと鼻息を荒くして俺に背を向けた舞依の背中をぼんやり見つめる。 「……ふぁぁ」 あぁ、やばい。 眠い。すっごい眠い。 舞依に手を伸ばして、届くか届かないか、くらいのところで意識が飛んだ。 カタン、という物音でふと意識を取り戻す。 さっきまで視界には舞依の背中があったはずなのに。 …………舞依が見えない。 っ!あいつまさかまたっ……! 突然ハッキリした頭。 急いで辺りを見回すと眠りに落ちる間際に舞依に伸ばした右手にキラリと輝くなにか。