週末。



「こっち!」



「えー、そっちー?」



「じゃぁどっち?」



「こっち!」



ホームセンターの家具売り場で格闘中の私たち。



私の指差すほうにはフワフワのかわいいパイプベッド。



一方響の指差すほうには、木のベッド。



「それシングルだろ?」



「2つ並べればダブルだよ」



「それじゃあ今のベッド2つ並べればいいじゃん」



「えぇーっ、寂しいよ」



「だから言ってんの」



呆れたように笑う響に負け、ベッドは高い木のやつに。



「サイドテーブルは舞依が選んでいいから」