私はA型、響はO型。



「そんなマジで返すなよ」



「いや、血液型は同じにはならないから」



「知ってるわ、そんなことは」



「いたっ」



デコピンされたっ。



思わずおでこを押さえてケラケラ笑う響を睨みつけた。



「ははっ、怖くねぇ」



「もうっ」



「よっし、今週末部屋引っ越そう!早く舞依と住みたくなった!」



繋がった手をブンブン振り回しながら少しだけペースを上げてマンションに帰った。