「いいから答えてっ」



「んー……ぶっちゃけあんまり好きじゃなかったかな」



あっ……



私に合わせてくれてたのかな……



悪いなぁ……



「ごめん……」



「でも今は好きだよ、舞依と一緒だとなに食ってもおいしいし」



じんわり目頭が熱くなった。



「舞依が好きなもん一緒に楽しみたいし」



私に、こんないい人もったいない気がしてきた。



「舞依と同じもの食べて、同じもの見て同じように笑って、血液の成分まで同じになりたいくらいなんだけど」



「それは、無理じゃないかな」