桜庭姫乃は

桜庭財閥の1人娘。

お父様に呆れられないよう

今まで

何でも完璧にこなしてきた。

友達などいらない。

1人で良い。

余計な気を使うのは嫌だ。

そうは言っていても

やはり

クラスの子達が

友達と話しているのを見ると

羨ましいと思ったりもする。

だけど私は

人付き合いが大の苦手で

さっきの男子達のように

悪態をついて

人の気を悪くさせてしまうことが多い。

だから

あまり

人と関わりたく無いんだ。

だが

毎日そう言っているのに

私に付きまとわる男子が

1人……。

教室の扉を開けると

そいつがいた。

「姫ちゃん、おはよう!!」