悪態姫と小悪魔王子

「……え?」

私が

要を

好き……!?

いや

そんなはずは無い。

だって私達は

ただの幼馴染み…

しかも

今の私達は

前のように

仲良しでは無いんだ。

そんな事

あるわけが無い。

「姫ちゃんが要くんを好きな事
見てれば分かるよ」

「そんなはず……」

「いつか絶対、気付く時が来るから」

奏が

私の肩を

ポンポンと優しく叩いた。

「おーい、奏ーーーーッ!!」

日直の仕事を終わらせた奏太が

奏の名前を大声で呼ぶ。