悪態姫と小悪魔王子

奏に事情を話すと

奏は

なぜか

嬉しそうな顔をして

笑ったのだ。

「え…奏、何で笑っているんだ?」

私には

理由が分からなかった。

「だって姫ちゃん、おかし過ぎて……」

「え?」

私が

おかしい?

何が?

「姫ちゃんって鈍いんだね」

「……は?」

本当に

何の事か分からないんだが……。

そして

次の奏の一言に

唖然とする事となる。

「姫ちゃんは、要くんの事が好きなんだよ」