悪態姫と小悪魔王子

しばらく経ち

みんな落ち着いたので

話し合いを始めるとするか。

「それでは、今日の議題は……」

「でさでさ、そのアナウンサーの子が
ちょー可愛くてさぁ~」

桜田くん……!!

いつもこうだ。

私が話し始めると

同時に

桜田くんも大声で話し出す。

桜田くんが話しかけているのは

奏太なのだが

奏太はいつも

桜田くんの話を聞いておらず

ただの

桜田くんの独り言なのだ。

「あの…姫ちゃんの話、聞いた方が……」

奏が

小さい声ではあるが

桜田くんを注意をする。

奏は偉い子だ……。

「キャラが最高でー、ドジッ子なんだよ~」

奏の声よりも

断然

桜田くんの声の方が大きいわけで…

話が止まる気配は全く無い。