悪態姫と小悪魔王子

「あーーーーーーーッ!!」

ビクッ!!

私の耳が

大声を出されたせいで

キィーンとなった。

一体、何なんだ!?

「姫のん、やっほー♪」

「あ…あぁ」

「姫のん、リアクション薄すぎだよ~!!」

「え?あ…悪い」

この大声を出した張本人は

生徒会副会長の

桜田蒼。

同じく

中学2年生。

正直

この人は苦手だ。

テンションが高過ぎるし

変なあだ名を付けられるし。

「えっと…他の人はまだなのか?」

「もうすぐ来るんじゃない?」



生徒会室には

私と桜田くんしかいないのだ。

よりにもよって

この人と2人きり何て

たえられない……!!

誰か来てくれ…

そう思っていると

生徒会室の扉が開いた。