悪態姫と小悪魔王子

そうだ。

もう

私と要は

仲良しじゃ無い。

だから

頼むから

もう

私に

話しかけないでくれ……。

「仲良しだよ?だって姫ちゃん、いつも
僕に優しくしてくれるもん」

「なっ……!?」

予想外の一言に

私は驚いた。

「私は最近、お前と話していないじゃ無いか」

「そうだけど…僕が教科書忘れた時、
姫ちゃん必ず見せてくれるもん!!」

「……バカか。隣の席だから、仕方無く
見せてやってるだけだ」

「そうなの?だけど姫ちゃんは、優しいよ!!」

「…っ……!!」

顔が熱い。

何だこれは。

病気にでもなったのだろうか。

「姫ちゃん、顔真っ赤だけど大丈夫?
保健室行く?」

「大丈夫だ!1人で行ける!!」

私は

教室を飛び出して

1人

保健室へと向かった。