バタン―――
青山くんが少し荒々しく、空き教室の扉を閉める。
「……っ」
あ、青山くんが怖いデス……。
「心瑠」
「は、はいぃ……!?」
私の名前を呼んだ青山くんの声があまりにも低くて、ビビるしかない私。
「昨日、アイツとなにしてんだよ」
「アイツって……蒼空、ですか?」
「そう」
蒼空と……
「晩ごはん食べて……」
「雷が怖いからってアイツの部屋行ってたんだろ」
え、何で知って……っ
「お前の友達との会話丸聞こえなんだよ」
き、聞かれてたの!?
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