「じゃ、いただきまーす!!」



手を合わせ、晩ごはんを食べ始める。



「ん~っ!美味しい!!」



グラタンを食べた私は、思わず声を発した。



「ふふ、よかった」



なんだかすっごく懐かしい。



「あ、そーだ。心瑠ちゃん。今日、うちに泊まってく?」



「え!?」



「心瑠ちゃんのお母さんは別にいいって言ってたんだけどやっぱり女の子だし……」



蒼空のお母さん優しい……!



「大丈夫だよ母さん、コイツ中身はおっさんだから」



蒼空が鼻で笑いながら言う。



「な……っ!おっさんじゃないもん!!!乙女だもん!」



「蒼空。女の子にそんなこと言わないの!」



「ほんとのこと言っただけだし」



蒼空ってば……。