えーっと……このタオルでいっか!




テキトーなタオルを持って、リビングに入った。




「結季、おまた………」




リビングには結季が立っている。



ごく普通に立っている。




だけど………。




髪が濡れてて……すっげぇ色っぽいんだけど!?




ヤバい、直視出来ねぇ……。




「ありがとう!あれ、颯希どうかした?顔赤いよ?」




「あ、いや、なんでもない!」




俺からタオルを受け取って、髪の毛を拭き始める。




……あ、そーだ。
制服もびしょ濡れ、だよな?




「シャワー入る?制服着替えた方がいいだろ」




「え、でも………」




「風邪引いたら困るじゃん!」




結季が風邪で休んじゃったりしたら俺はもう……死ぬ。
結季がいない学校なんて用無しだ!!!