「え……いいの?」
結季が少し申し訳なさそうに聞いてくる。
「うん!風邪引いたら困るし、少し雨宿りとして来なよ」
「じゃあ……行く」
「よし、じゃあ早く行こ!」
結季の返事を聞くと、腕を引いて家まで駆け足で向かった。
結構ザーザー降りだし、急がねぇと。
それから3分ぐらい経って、俺の家に到着した。
俺も結季も髪の毛がずぶ濡れだ。
鍵を開けて、扉を開く。
「中に入って。母親も父親も仕事でいないから」
「う、うん!お邪魔しまーす………」
結季はそっと中に入る。
「俺、タオル持ってくるから、そこのリビングに入ってて!」
「う、うん」
俺は洗面所にタオルを取りにいった。