「ねぇ、勇吾」 「ん?」 勇吾からはほんのり甘い香りがする。 その甘い香りが鼻をくすぐる。 「私も……ワガママ言っていい?」 「え?」 「その服着るの……私と2人きりだけにしてね?」 似合いすぎて、他の女の子たちが見惚れちゃうんだもん。 そんなのイヤだもん。 「勇吾がそのTシャツ似合いすぎるから……他の女の子に見せたくないの」 自分で言っててすごく恥ずかしくなる。 けど、本当のことだもん! 「………なぁ」 勇吾が声を発する。 「う、うん?」